禅ってなに? スペシャル・リレートーク 第二部 レポート

先日の16日(土)、六本木ヒルズのヒルズカフェでイベントがありました。

このブログでも告知させて頂いたように、臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱の記念事業です。私は第二部のモデレーターを務めさせて頂きました。

『「足もとを見よ」の国際性』と題しての第二部。講師には、カナダ生まれにして臨済宗の専門道場で九年間の修行後、還俗されて長崎で大学教授、グラバー園名誉園長として活躍されているブライアン・バークガフニ氏と、日本を代表する女優であり、アフリカ開発会議の親善大使を務められ、鎌倉市国際観光親善大使でもあられる鶴田真由氏をお招きいたしました。

六本木1

 

前半は、鶴田氏の率直で丁寧なご質問を受けながら、日本の臨済禅の修行道場での思い出をバークガフニ氏に語って頂きました。バークガフニ氏が修行されたのは、私と同じ京都の妙心寺専門道場。約30数年の大先輩です。

「他国から来たからといって、ここでは特別な権利はない」と先輩の雲水に言われて、日本に来て初めて暖かみを感じられたバークガフニ氏。会場では触れられなかったのですが、日本に来て初めて日本語を学び、二年間という短い間に、日常のお経、禅林句集(たくさんの禅の語句集)をすべて暗記していたというのだからすごいです。日本人でもなかなか出来ないことを、日本語と平行して勉強し、そして成し遂げて入門されているところに、バークガフニ氏の願心の大きさがあらわれていると思いました。

鶴田真由氏のヴィパッサナー瞑想の体験談も興味深かったです。釈尊の時代の瞑想法であり、一時間にかけて、段階を追って心と体を一体化していくものとのこと。「一時間がドラマになっている」というのも、体験された彼女ならではの「言葉の表現」で、自分に向き合われいる方だなと思いました。

トーク中、英語にはない表現が、日本らしさを指し示しているという面白い話題に。海外から来た方でしか気づくことの出来ないことでしょう。たとえば、「旬」、「先輩」や「郷愁」など、世間を離れて、夏は暑く、冬は寒いというような道場ですと、より深くバークガフニ氏の心に沁みていたことでしょう。菜食主義だったバークガフニ氏の「精進料理」の定義、「つくる方が精進する」ということも大変興味深く聞かせて頂きました。

禅修行は苦行ではないと断言されたバークガフニ氏。「禅僧とは職業ではなく、生き方」であり、違う分野にいる今でも禅僧を続けていることに変わりはないという。

バークガフニ氏にとっての「足もと」は、長崎であろうと考えていた私にとって、「六本木ヒルズ」と答えられたのには驚きました。国際性とは、「我らと彼ら」ではなく、「あなたとわたし」であり、これこそ世界平和や国際理解に繋がっていく道に他ならないとの言葉には、西洋人ながら東洋を愛しているバークガフニの想いが伝わってきました。そしてこれは、臨済禅師の示された「即今目前」の教えに他ならないと再確認できた、かけがえのない時間でした。

今年の秋にはついに、鎌倉建長寺様・円覚寺様で行われる「大坐禅会」。この為の告知活動が今までの六本木ヒルズや有楽町での企画でした。遠諱の記念事業のしめくくりに向かって精進いたします。素晴らしい「大坐禅会」になるよう、ぜひご参加のほどお願い申し上げます。

龍雲寺ダンマトークのお知らせ。

先日の花園大学・佐々木静香閑先生のダンマトークもおかげさまで大盛況でした。
来る六月は、京都清水寺の森清範貫首様にご来山頂きます。
京都、いや日本で一番の観光地といっても過言ではない清水寺さま。演題も『清水の舞台から…』。

飛び降りる?発信する?眺める?など色々なことが想像されます。
森清範貫首様は、臨済宗の宗門大学である花園大学をご卒業され、臨済宗の修行道場でもご修行されたお方。

ぜひ、お越しくださいませ。

入場無料。要予約。申し込みフォームはこちら

http://www.myoshin-zen-c.jp/event/event_danma.htm

『一個人』。

なかなかブログを更新できない今日この頃です。

最近雑誌『一個人』様のWeb版にて、少しの間ですが連載させて頂くことになりました。変化に富む現代社会の諸問題について、禅の視点ではどう見ていくか。

大変難しいところもありますが、お読み頂けたら幸甚です。

こちらから⇒http://best-times.jp/articles/-/1706

熊本地震 お見舞い

平成28年熊本地震において、たくさんの方がお亡くなりになりましたことに、まずもってお悔やみ申し上げます。

また、今なお不自由な生活を余儀なくされておられる多数の方々に衷心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復旧と、全快を祈念いたします。

山内一同、目の前の出来ることを、着実に実行していく所存です。

                           龍雲寺