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[008] 籠頭を脱却し角駄を卸す

籠頭を脱却し角駄を卸す(碧厳録17則)

一人の僧が香林和尚に問いかけます。
「達磨大師がはるばるインドからやってこられた本当の意味は何でしょうか(如何なるか祖師西来意)」-これはとどのつまり達磨大師がインドから持ってきた禅というものはどんなものなんでしょうかという問いかけです。
香林和尚は答えます。「ああくたびれたわい(坐久成労)-長いこと坐り続けてくたびれたわ」
一日外で働いて夕方我が家に帰ってきて座布団に座ってみると「ああ疲れた〜〜」といいますね。目的地に着いたときの安らぎの言葉です。
「禅」やら「如何なるか祖師西来意」やらと何か理屈を捏ね回してみないと気が済まないような問題に対しての「ああくたびれたわい(坐久成労)」という言葉は改めて考えてみるべき答えです。
この「ああくたびれたわい」に対する碧巌録の編者が付けた感想が籠頭を脱却し角駄を卸すです。籠頭とは馬が人に危害を加えないために口に被せる籠のことです。角駄とは馬の背中に振り分けるように背負わされた荷物のこと。口かせを外し、背中の荷物を下ろして裸になった状態は馬にとっても実にすがすがしく爽やかな気分でありましょう。
涼しさや荷を降したる馬の声(一茶)
窮屈で重い荷物を背負って歩くことはその荷物を降ろしたときに味わうすがすがしさのためにあるようなものでしょうね。
夕食の一杯のビールにそれを求めてしまうのはこれはこれでいいことなのかもしれません。